銀座でフリーランス美容師している、ヘアケアマイスターの藤原哲哉です
いつでも手軽に出来る自宅での白髪染め。。。手軽さ=キレイではない事を感じている方が増えてきています
なぜなら失敗する事が多くなっているからです
白髪は染まったけど、暗くなってしまった失敗を多く相談されます
この記事は自分でカラーした時に、希望の色より暗くなってしまった方向けに具体的な例をもとに暗くなった原因と明るくする方法を解説していきます
・自分でカラーした時の具体的な失敗例
・ダメージさせずに明るくする方法
・すぐに明るくする方法
暗くなる原因1
自分でカラーした時の失敗例
ご自身でカラーしたらパッケージよりも暗くなってしまったり、根元の白髪は染まっているけど毛先が暗くなってしまったりなんて失敗談をよく相談されますが全てが理にかなって暗くなっていますので、やりがちな失敗例を紹介していきます

必要以上に時間をおく
20分と書いてあるのに白髪をしっかり染めたいからといって30分以上置いてしまうと暗くなってしまいます
10分だけと思ってしまいますが、5分や10分違うだけで明るさは変わってしまいます

そのくらい繊細という事になります
必要以上に時間を置く事でダメージの原因にもなり、色ムラも出てきてしまいますので、正しい時間管理を心がけて下さい
泡カラーを使った

泡カラーは薬剤を吸収しやすいように界面活性剤を使っています
界面活性剤が多く入っている事で発色が良くなったり、短時間で染める事が出来ます
しかし
新しく伸びた部分(根本)はある程度の強い薬剤にも耐えられますが、中間や毛先など元々カラーしている所は痛んでいるので、薬剤を必要以上に吸収してしまいます
そのため、濃く入ってしまうので暗くなってしまいます
自分が思っているより暗いカラーを選んでしまった

パッケージのイメージや展示されてる少しの毛束でご自身の希望の明るさを判断するのはかなり難しいです
カラーの名前で決めている方もいらっしゃいますが、失敗の原因になります
ダークブラウンを例に説明します
- 明るさが4のダークブラウン
- 明るさが6のダークブラウン
同じダークブラウンでも明るさが違いますので注意が必要
明るさを無視して名前だけで判断してしまうと暗くなり過ぎたり、明るくなり過ぎたりする
短期間で何回も染めてしまった

根本の白髪が気になり月に何回もご自身で染めて暗くなったという意見も多いです!
新しく生えてきた所(根本)のみを染めるのは良いとおもいますが、必ずといっていいほど根本以外にも薬剤がついてしまいます
色がしっかり入っている状態の髪にまたカラーしてしまうとどんどん暗くなってきます
見える範囲のカラーであれば、ハケよりも指で塗った方が意外とキレイに塗れますので試してみて下さい
暗くなる原因2
毛先のダメージ

髪の毛が痛んでいると薬剤を吸収しやすくなります
吸収しやすい事でより濃く染まってしまってしまい暗く見えてしまいます
1つの薬剤で強さ調整なしで毛先まで塗ってしまうとダメージにもなり、色持ちも悪くなってしまいます
特に注意が必要な方は
- アイロンを使用している
- 縮毛矯正をかけている
- 乾かさない
- 無理矢理クシを通してしまう
- 明るいカラーをしている
- 髪の毛が鎖骨より長い
どれかに当てはまるようでしたら毛先がダメージしている可能性がありますので、ご自身で髪の毛全体を染めるのは避けたほうがいいです
暗くなる原因3
暗く見えやすい色を選んだ

同じ明るさでも暗く見えやすい色がある事はご存知でしょうか
アッシュやカーキなどの寒色系、バイオレットなどは暗く見えてしまいますので避けましょう
逆にベージュやイエロー、ピンクなどは比較的明るく見えます
個人的にはベージュが1番良いです
色味の主張が強くないので様々なファッションに合わせる事ができ、色持ちも良い点がオススメ理由です
明るくする方法1
焦らずに待つ

この方法が1番ダメージする事なく明るく出来る方法です
1度失敗してしまったからといって焦らずに時間をかけて頂ければ次第に色が抜けて明るくなってきます
デメリットは他の方法よりも時間がかかってしまう事。。。
急な用事などで明るくしたい方にはオススメできません
明るくする方法2
根元は白髪染め、毛先は明るいファッションカラー

根本の白髪のみが気になっている場合は、根本だけを白髪染めにして中間、毛先は明るいファッションカラー(白髪は染まらないカラー剤)を使う事で明るくする事が出来ます
この方法は条件が以下の方はすぐに効果が出ない事があります
- 今まで1度も白髪染めをした事がなく毛先まで白髪が気になる方
毛先まで白髪なので根元だけ白髪染めをしても中間、毛先は白髪が目立ちますので1度毛先まで白髪染めをしてからこの方法をオススメします
- 黒染めをしている方
かなり時間がかかってしまいますが、この方法で徐々に色が抜けていきますので我慢が必要です(半年から1年ほどかかります)
詳しい詳細はこちらの記事でも書いてありますので確認してみて下さい
明るくする方法3
ハイライト

細くハイライトを入れる事で動きを出しつつ、明るくする事が出来ます
明るく出来る以外にも、ハイライトは複数の効果があります
- 白髪との馴染みも良くなり、以前よりも毛先の白髪が気にならない
- 明るい所と暗い所があるので動きがつく
- 動きがつく事でアイロンの時間を少なく出来る
- マンネリしたカラーから抜け出せる
デメリットとしては、ブリーチを使ったハイライトの場合はブリーチ部分の色持ちが悪い事、髪色の制限があるとこではハッキリ見えるハイライトは入れる事が出来ないです
ハイライトに色を入れると髪色の制限がある所でもなんとか行けますが、早ければ1週間ほどで色が落ちてしまう事があります
カラーシャンプーやカラートリートメントで色を補う形になりますので、継続的にコストがかかってきますが、明るくする事だけ考えるとメリットの方が大きいです
ブリーチを使わずにナチュラルなハイライトを入れる方法もありますが、暗くなってしまった髪の毛を一気に明るくする事が難しいのですぐに変化が欲しい場合はブリーチを使用したハイライトをオススメします
明るくする方法4(オススメしません)
脱染剤

素早く明るくしたい時は脱染剤を使用します
カラー剤の人工的な色素を抜く薬剤
ブリーチよりは明るくなりませんが元の髪色より明るくなります
通常の薬剤よりは強いので髪の毛に対しての負担も大きいので注意!!
明日までになんとかしたい!など時間がない方はこの方法がオススメです
どの薬剤を使うよりも暗く染まってしまった髪を明るく出来るのがメリットです
しかし、デメリットの方が多いためオススメしないと記載させて頂きました
- 髪の毛の負担(ダメージ)が大きい
- 脱染剤を使っても色味が残ってしまう事がある
- ダメージケアにお金がかかる
- 色持ちが悪くなる(ダメージするため)
最終手段として考えて頂ければ幸いです
明るくする方法 | 明るくなるまでの時間 | ダメージの度合い (★〜★★★★) |
---|---|---|
焦らず待つ | 半年以上 | ★ |
根本は白髪染め、毛先は通常カラー | 2ヶ月〜半年 | ★★ |
ハイライトを入れる | ハイライトの部分はすぐに明るくなる | ★★★ |
脱染剤を使う | すぐに全体が明るくなる | ★★★★ |
まとめ
✅失敗の原因
- 自宅カラーの失敗(時間の置き過ぎ、泡カラー、暗い色を選んだ)
- 毛先のダメージ
- 暗く見えやすいカラーを選んでしまった
ご自身でこの3つを避けるのは難しいです
特に毛先のダメージがどのくらいなのかを判断するのはプロの美容師でもかなりの経験が必要です
キレイな髪質や髪色を保ちたければご自身でカラーする前に美容師に相談する事をオススメします
✅明るくする方法
- 焦らず待つ
- 根元は白髪染め、毛先は通常カラー(白髪は染まらない)
- ハイライトを入れる
- 脱染剤を使う(オススメしません)
早く明るくしたい場合はダメージも伴いますので緊急性がない場合は時間をかけて明るくする事オススメします
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